ボケ

仕事が終わったあと、喫茶店で老人介護の話をしてた。
介護をしている人の話を聞いていると、ボケが始まった老人は新しい事をほとんど覚えられないんだそうだ。 そう言う話をしてくれた人は最近新しいマンションに引越しをして、70幾つの親との同居を始めたそうなのだが、それまで別居で、親が古い家に住んでいた時にはそれほどでもないと思っていたが、引越しをして急にボケが進んだように思うといっておられて、新しい環境になれずに戸惑っているようだということだった。
で、ぼけた老人がよく自分の家にいるのに、よく帰らなきゃと言うという話になって、ぼけた老人は昔の事はものすごくよく覚えているから、帰らなきゃというのは子供のころとかに住んでいた家に帰らなきゃならないと思っているのではないかと言う話になった。
もしかしたら昔のように、子供のころから年取って死ぬまで々家に住んで、家の中にある道具などもほとんど変わらないようなそんな環境に住んでいたら、たとえぼけたとしても昔からの日常生活を続ければいいので、それほどひどい事にならず、またもしかしたらそういう風に環境がまったくかわからなければ、ぼけたりしなかったのではないかという話になった。
自分も長男だしいずれはぼけた親の介護をしないとという覚悟はしているつもりではあるし、自分もいずれはぼけるであろうと思うが、なんというかぼけるというのはいろんな意味でいやな話ではある。