ヘッダを設定によるブラウザキャッシュ制御
サーバから送信されるHTMLヘッダを用いて、ブラウザがコンテンツをどのようにキャッシュするのか設定することができる。
Expires ヘッダー、もしくは Cache-Control ヘッダーのいずれか、Etag ヘッダー、Last-Modify のいずれかを設定するのがよい。*1
ヘッダー
Expires ヘッダー
HTTP 1.0 から存在し、キャッシュの期限切れを設定する。設定するときにはHTTP-date形式(IMF-fixdate, rfc850-date, asctime-date)で指定する。
例) Expires: Thu, 01 Dec 1994 16:00:00 GMT
HTTP-date 以外の指定がされると "already expired" とみなされて、キャッシュされない。
キャッシュされないために「-1」とかを指定することもある
指定できるのは1年以内の日付。
Cache-Controlヘッダー*2
HTTP/1.1 で追加されたヘッダー、Expire ヘッダーよりも優先する。
must-revalidate | キャッシュが有効かどうか必ずサーバに問い合わせた上で利用する。問合せに成功しなければキャッシュは使用してなはならい |
no-cache | 一度キャッシュされたデータは有効であるかどうかをサーバに問合せをした上で利用する |
no-store | キャッシュをしない |
public | キャッシュ可能な全ての場合においてキャッシュに保存することができる |
private | 単一の利用者のために意図されているもので、共有キャッシュには格納されない。私用キャッシュには格納されて、使用される |
max-age=n | nは秒数で指定、n秒後キャッシュを更新する |
上記の条件は複数指定することもできる
Cache-Control: private, no-store, no-cache, must-revalidate
Etagヘッダー
サーバでリソースに対する検証トークンを生成し、クライアントからのリクエストに返信する。
クライアントはキャッシュのEtagと比較し、変更がなければキャッシュのデータを利用する。
Last-Modifedヘッダー
HTML-date 形式の日付を使用して、リソースが最後に変更された日付を返す。 クライアントはキャッシュの日付と比較して変更を判断する。
設定方法
Apache+Expires
mdo_expires を有効にして、httpd.conf などに以下の様に記述する。
ExpiresActive On ExpiresByType image/png "access plus 6 months" ExpiresByType image/jpg "access plus 6 months" ExpiresByType image/gif "access plus 6 months"
Cache-Control
同じようにhttpd.confで設定する
Header set Cache-Control "public, max-age=86400" #one day
もしくは mod_rewrite 使用する*3
RewriteEngine on RewriteRule \.php$ - [L,E=X_CACHE_PATTERN1:] RewriteRule \.html$ - [L,E=X_CACHE_PATTERN2:] RewriteRule \.(css|js)$ - [L,E=X_CACHE_PATTERN3:] RewriteRule \.(gif|jpe?g|png)$ - [L,E=X_CACHE_PATTERN4:] # For dynamic contents Header set Cache-Control "no-cache" env=X_CACHE_PATTERN1 Header unset Last-Modified env=X_CACHE_PATTERN1 # For HTML files Header set Cache-Control "max-age=0" env=X_CACHE_PATTERN2 # For CSS,JavaScript files Header set Cache-Control "max-age=600" env=X_CACHE_PATTERN3 # For Image files Header set Cache-Control "max-age=86400" env=X_CACHE_PATTERN4