Windows 10 でNASにアクセスできなくなる

Windows10でNASにアクセスできないというトラブルが発生。

PINGの通信はできるが、エクスプローラから開こうとすると「\\hoge にアクセスできません」というメッセージが表示される。
f:id:nao550:20190109163319p:plain


Windows 10 では Fail Creator Update(1709)以降で SMB プロトコルのバージョン1が標準で無効にされるようになったのでそれが原因だった。

クリーンインストールではインストールされないし、SMB v1 が有効になっていた状態から Fail Creator Update にアップデートされると、電撃を切れていた期間を除いて15日 SMB v1 を使用したアクセスがないと自動的に無効にされる。


古いNASにアクセスできなくなるのはこれが原因なので、SMB v1 を有効にすればNASにアクセスできるようになる。


「設定」から「アプリと機能」を開いて「関連設定」の「プログラムと機能」を開く

f:id:nao550:20190109163904p:plain
プログラムと機能

「プログラムと機能」の画面が開くので「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリックして、「SMB 1.0/CIFS File Sharing Support」の下にある「SMB 1.0/CIFS Client」にチェックをつけて再起動すればNASへのアクセスができるようになります。 ついでに「SMB 1.0/CIFS自動削除」のチェックは外しておいてもいいかも。
f:id:nao550:20190109164207p:plain


さてこのSMBv1 は脆弱性があり、その脆弱性を身代金ウィルス WannaCry が感染手段として利用していたということがあり無効にされたという経緯がありますので、これを有効にすることにより、WannaCry、及びその亜種のウィルスに感染しやすくなります。 自己責任でどうぞ

根本的な対処としてはSMBv1でしか使用できないようなNASはすてて、SMBv2以降を使用しているNSAにするのが最適解なんだろうな。

現在接続しているSMBのバージョンを確認するには、NASなどをエクスプローラーで開いておいて、PowerShell を管理者モードで起動して、「Get-SmbConnection」コマンドを実行すると使用している接続情報が表示される。

下の画面の「Diarect」が「1.5」になっているが、これが WannaCry 対応されたSMBv1ということになる。「1.2」だと未対応かも?
f:id:nao550:20190109170359p:plain