*[winpe] WinPEを使用したGhost用起動イメージの作成

(2018年1月29日ネットワークドライバのインストールを追加)

Norton Ghost Solution Suite には Boot disk Creater があって、Ghost の起動ディスクが作成できるようになっているが、これで作成すると日本語の表示ができなかったりしてクソいので、素直にWinPEつかって起動環境つくりましょう。

インストールと起動

以下のURLから「Windows 8.1 Update 用 Windows アセスメント & デプロイメント キット (Windows ADK)」をダウンロードしてインストール。
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=39982


「スタート」-「全てのプログラム」-「Windows AIK」もしは「Windows OPK」-「展開およびイメージング ツール環境」を管理者として実行すると、コマンドプロンプトの画面が開きます。
今後の操作は全てここで作業します。

作業ディレクトリの作成

copype.cmd コマンドを使用して作成するWinPEのアーキテクチャと、作業用フォルダを作成します。 アーキテクチャには amd64 と x86 、ia64 が指定できるそうです。 ia64 ってできるの?

copype <アーキテクチャ> <作業フォルダ>
copype amd64 d:\winpe

上記のコマンドで、以下のディレクトリが作成されます。

d:\winpe\fwfiles
d:\winpe\media
d:\winpe\mount

イメージのマウントとコンポーネントのインストール

作業用のイメージをマウントします

d:\winpe>dism /mount-image /imagefile:d:\winpe\media\sources\boot.wim /Index:1 /MountDir:d:\winpe\mount

コンポーネントをインストールしていきます。

d:\winpe>dism /image:d:\winpe\mount /Add-package /PackagePath:"C:\Program Files (x86)\Windows Kits\8.1\Assessment and Deployment Kit\Windows Preinstallation Environment\amd64\WinPE_OCs\WinPE-WMI.cab"

コンポーネントの一覧は以下を参照

https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh824926.aspx#オプション コンポーネントの一覧


コンポーネントのインストールする順番を間違えると起動しない WinPE ができてしまうので、沢山のコンポーネントをインストールするときには注意が必要

日本語を表示させるために、メインのコンポーネントとそれの日本語版が ja-jp フォルダにあるので、メインに続けて日本語化されたコンポーネントをインストールするほうがいい様子

WinPE-WMI.cab、ja-jp\WinPE-WMI_ja-jp.cab、ja-jp\lp.cab、winPE-FontSupport-JA-JP.cab、 最低限このパッケージをこの順番で。 ネットワークを使うなら、WinPE-RNDIS, WinPE-Dot3Svc もかな

インストールされたコンポーネントは以下のコマンドで確認できる

dism /get-packages /image:d:\winpe\mount

日本語化

コンポーネントをインストールしたら日本語化していく

d:\winpe>dism /image:d:\winpe\mount /Set-AllIntl:ja-jp
d:\winpe>dism /image:d:\winpe\mount /Set-InputLocale:0411:00000411
d:\winpe>dism /image:d:\winpe\mount /Set-LayeredDriver:6
d:\winpe>dism /image:d:\winpe\mount /Set-TimeZone:"Tokyo Standard Time"

上から順番に、日本語を設定、入力を日本語に設定、キーボードを日本語キーボードに設定、タイムゾーンを日本に設定

ネットワークドライバの追加

WinPEでネットワークを使用したいのなら、ドライバをインストールする必要があります。 パソコンのメーカーサイト、もしくはネットワークカードのメーカーサイトからドライバドライバをダウンロードします。


今回の場合、Windows8.1 64bit版のWinPEで環境を作成しているので、Windows8.1、64bit版のドライバを探してきます。 そんなに大きな違いもないだろうから、Windows10の64bit版でも使えるかも。


パソコンメーカーからのだと、自動実行ファイルになっていたりするので、拡張子のEXEをzipとかRARに変更すると解凍できるかもしれない。


ドライバファイルを探して解凍して、infファイルを探します。

d:\winpe>dism  /Add-Driver /Image:d:\winpe\mount  /Driver:"C:\SampleDriver\driver.inf"

でドライバをWinPEにインストールすることができます。

d:\winpe>dism   /Get-Drivers /Image:d:\winpe\mount

でインストールシているドライバの一覧を確認できます。

Ghost 関係のあれこれ

Ghost関係のファイルでどれが必要なのかあまり追求してないです。
BootDiskCreater をインストールしていると、C:\Program Files (x86)\Symantec\Ghost にGhost関係のファイルがインストールされているので、そこから必要なものを WinPE に持って行きます。


d:\winpe\media に Ghost のフォルダを作ってコピーすると、WinPE で起動したとき、d:ドライブなどになり、変更が可能になります。
d:\winpe\mount にコピーすると、boot.wmi に含まれ、起動ドライブにGhostが配置されます。起動時に読みこまれることになり若干時間がかかりますが、個人的にはドライブがわかりやすいので、media に作成するほうがいいかな


WinPE で起動すると、スタートアップスクリプトは、d:\winpe\mount\windows\system32\startnet.cmd が実行されます。
初期状態では、wpeinit だけが記述されていますが、wpeinit は残して、あとはバッチファイルとして好きに書けます。
そのままだと上書きできないようなので、他の場所に保存して、ファイルの上書きをしたほうがよさそう


Ghost用のバッチファイルなどを d:\winpe\media\ghost にコピーするなどして、完成

WinPE 起動イメージの作成

Ghost とか他のプログラムなどをインストールして、環境が作成できれば、WinPE のイメージの作成


先ずはイメージのアンマウント、d:\winpe フォルダを開いているエクスプローラーなどがあるとアンマウントに失敗するのでそこらへんは全て閉じておく

d:\winpe>dism /Unmount-Image /mountdir:d:\winpe\mount /commit

アンマウントできればイメージの作成

d:\winpe>makewinpemedia /iso d:\winpe d:\winpe\64.iso


上記のISOをUSBに焼くと、起動時にキーボードを押さないとHDDから起動してしまう。

なにもせずにUSBから起動するようにするには /UFD オプションを指定してUSBに直接データを書き込む必要がある

d:\winpe>makewinpemedia /ufd d:\winpe f:


ネットワークドライバを組み込んでおり、LANケーブルを接続した状態で起動すると、DHCPでIPアドレスを取得して設定された状態になります。


ネットワークが使用できれば、Ghost Cast でイメージの一斉配信なんかも可能ですね。


以上

参考
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh824926.aspx