ハイレゾ音源について
ハイレゾ音源とその再生についていろいろ調べた。目的はPC環境での再生について。
ハイレゾ音源とは
基本的にCD(16bit、44.1MHz)以上のビットレートの音源がハイレゾ音源になる。特に量子化ビット数は24bit以上が求められる。
フォーマットとして、WAVE、MP3、AAC、FLACなどがある。
非圧縮のWAVE、AIFF、可逆圧縮のFLAC、ALAC、非可逆圧縮のMQA、MP3、Ogg、AAC、
ハイレゾ音源で使用されることが多いのは FLAC だが、最近は MQA が使用されることも多い。
MQAは既存のCDなどでCD音質で聞くことができるが、対応機ならハイレゾで聞くことができるという特徴がある。MQA のほうが圧縮率が高いが非可逆で技術がクローズドなため、技術がオープンで可逆圧縮なFLACに対して長期で見た場合継続に疑問点が付く。
参考:https://rideonmarin.blogspot.com/2018/04/mqa-part15.html
MQAの対応には「MQAフルデコーダー」と「MQAレンダラー」があり、MQAレンダラーのみではMQAのデコードができず、「MQAコアデコーダー」と組み合わせて再生する。MQAレンダラーは対応のDACなどに、MQAコアデコーダーなどはPC上の再生ソフトなどに搭載される。MQAフルデコーダーは据え置きの再生機などに。
PCMとDSD
PCMはアナログ音声を波の高さで記録する、一般的にPCで使用される方式、DSDはアナログ音声を波の密度で記録するハイレゾ音源で使用されることが増えている形式。
PCMは編集可能だが、DSDは編集が難しく、一発どりや最後のマスタリングで使用されることが多い。またDSDは再生にそれ用のアプリと機器が必要になり、USBを通してデータを送ることができないのでPCMデータに偽装したDoP(DSD over PCM)という形式がある。DoPも送信元、送信先ともに対応している必要がある。
DSDのほうがアナログ感があるらしい。
配信サービスについて
ハイレゾ音源のストリーミングと、ダウンロード可能なところとがある。
ストリーミング:TIDAL、Qobuz、Spotify、DEEZER、PrimeSeat、AppleMusic、
ダウンロード:e-onkyo music、mora、OTOTOY、Amazon Music HD
参考:http://www.alphapex.co.jp/deliver.html
再生環境について
再生ソフトウェア
デコーダーにライセンス料がかかるためMQA対応のフリーソフトはない。
MQA対応:Audirvana、Room など、MQSを FLAC コンテナにして再生することもできるがMQAとして再生するためにはMQAフルデコーダーのDACに出力する必要がある。正常にMQAで再生できればDACのMQAインジゲーターが光る。
FLAC:VOX、foobar2000、Amarra、HQ Player、MediaMonkey、Flacはオープンフォーマットだけあって再生対応アプリは多い。
iTunesから移行できそうなのは、MediaMonky、MusicBee などか
エンコーダー
FLACは公式版 https://ftp.osuosl.org/pub/xiph/releases/flac/、foobar2000、fre:ac、Exact Audio Copy
MQAのエンコーダーは一般にはなさそう
[TASK]CDデータの取り込みDBについて調査する
ハードウェア
ハイレゾはデジタルデータの問題でDACでアナログになった音声を出力するスピーカー、ヘッドフォンはそれなりのものであればハイレゾ対応でなくても問題はない。ハイレゾ対応であればより良い音が出るのはたしかだが、そこまでこだわる前にそれぞれのヘッドフォンやスピーカーの音の個性が好きかどうかを気にしたほうがいい。
ハイレゾ対応のポータブル再生機にはヘッドフォンの接続でバランス接続、アンバランス接続がある。アンバランスはRLでグランドが共通、アンバランスはRLでグランドが独立している。 アンバランスは既存の3.5mmジャック、バランス接続は4接点の2.5mm、5接点の4.4mmのジャック形状がある。
Bluetooth でハイレゾを再生機に送るなら、Bluetooth 5.0 以上で、aptX HD、AptX Adaptive、LDAC、HWA に対応している必要がある。