アイデアのつくり方

大分前に買ったという話をここでも書いていたと思うけど、ずーっと放置いていたのをようやく読んだ。

この本、広告業界ではバイブル的存在と言われてるそうなんだけど、自分としてはそれほどべた誉めはできないけど、薄い本にしてはなかな買えるもののある本だと思う。

中身はほぼ2つにわかれていて、ヤングの書いた「アイデアのつくり方」と、竹内均の開設とになっている。 「アイデアのつくり方」の部分ではアイデアをどのようにつくるのかというハウツーの部分が書かれていて、1、徹底した資料の収集、2、収集した資料をあらゆる方向から検討して、3、それをわすれる。そうすると 4,アイデアが思いつき、5、それを回りに公開してさらに磨きあげる。 要約するとそんなかんじ。 書いてしまうとそれほど特別なこと書いてるようには思えないけど、結局は魔法みたいにアイデアが浮かんでくるような方法なんてものはなくて、資料を収集して、それに関して悩み続けるというのが手段ってことなんだろう。

ヤングの方部分がハウツーなら竹内が書いている部分が理論と応用になるのかな。 地球物理学者の立場から、デカルトの「方法序説」や自分の著作なんかの記述を使って、他のか学者などが同じようなアイデアの発想方法をつかって、どのようにしてアイデアを発想していたかとか、それらのアイデアからいかに理論が生まれたかとか、創作活動につかったかというようなことを書いてる。 どっちかというとこっちのほうが面白かったかもしれない。


梅原猛が1960年代に将来は情報が売れるようになるといっていたそうだけど、経済の先端は鉄鋼、エレクトロニクス、と進んで今まさしく知的財産と言われるものになってきた。 梅原猛はこれを人のからだの骨、筋肉、神経に対応づけて考えたそうだけど、そうなるとこの先は循環してまた骨になるのか、それとも新たなステージに向うのかは興味あるところ。 それはさておきこれからの社会仁おいて経済の要点をなす業種は、ソリューション、パテント、コンテンツといった情報を扱うものになっていくと思う。 そうなった社会において重要となってくるのはいかに人とは違うアイデアを作り出せるのかという事になる。 技術ではなく、アイデアで一攫千金をねらえるようになるんだろうな。 というか、今でもアイデアがあれば一攫千金出来るか。 その一攫千金ができるようなアイデアを常に求め続けられるような社会になるのかも知れない…