ボリュームライセンス版 Office のインストール

Office 2019 からはいままでの Windows インストラー形式(MSI)でのインストールファイルは提供されなくなり、Office Deployment Tool(ODT)を使用したインストールのみになりました。

インストールファイルは ODT を使用して直接インターネットからダウンロードしてインストールする方法と、事前にファイルサーバなどへインストールファイルをダウンロードしておき、そこからインストールする方法があります。

ODT の取得

Office展開ツールは以下のURLより取得します。

https://www.microsoft.com/download/details.aspx?id=49117

たまにバージョンが変わるのでできるだけ最新版を使用する。
また Language は English のみだが、それで日本語の Office もインストール可能。
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ダウンロードした officedeploymenttool_11306-33602.exe を実行すると使用許諾画面が表示されるのでチェックを付けて、Continue すると解凍先の選択になるので適当な場所に解凍する。
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後ほど PowerShell などから実行する必要があるので、Cドライブ直下にフォルダを作成するなどしておくと後々使いやすい。

解凍すると、setup.exe ファイルと、configurationファイルのサンプルが展開される。
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Configuration.xml の作成

setup.exe を実行するには Configuration.xml ファイルを作成しますが、直接メモ帳などで作成することもできますが、Office Customization Tool を使用すると楽です。

https://config.office.com/
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ほぼ選択するかチェックをONにするかだけで必要な設定ができます。わかりやすい。

作成後に、エクスポートボタンをクリックして Configure.xml ファイルをダウンロードします。エクスポートボタンをクリックすると利用規約への同意を求められますのでチェックを付けて同意しておきます。
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 ダウンロードした Configure.xml ファイルは ODT の setup.exe と同じフォルダにおいておきます。

Configure.xml

<RemoveMSI />

の行を追加することで、MSI インストールした Office を削除できますが、すでに Office 365 などのクイック実行形式(C2R)でインストールされた Office は削除されないので、事前に手動で削除しておく必要があります。

setup.exe の実行

Configure.xml ファイルを作成してODTの setup.exe と同じ場所にダウンロードできれば、PowerShellコマンドプロンプトを管理者権限で開きます。

cd コマンドで setup.exe のあるフォルダへ移動します。

PowerShellの場合、setup.exe は実行パスを指定する必要があるので、「.\setup.exe」 で実行する。
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オプションは以下の通り

 /download インストールソースファイルをダウンロード
 /configure configure.xml に従って削除やインストールを行う
 /packager  App-V パッケージの作成
 /customize Officeアプリケーションのカスタマイズ
 /help ヘルプの表示

「.\setup.exe /configure configure.xml」で Office のインストールが開始される。


参考:https://docs.microsoft.com/ja-jp/DeployOffice/office2019/deploy